花と邂逅

小・中学校を不登校と保健室登校で過ごした自分を振り返ってみます。

     ▷  小・中学校を不登校と保健室登校で過ごした自分を振り返ってみます。社会不安障害、元・起立性調節障害です。

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いじめによる後遺症

 

 

 

小学生時代、いじめがきっかけで登校拒否を始め不登校になった私が、高校2年の現在でも気になる、”いじめの後遺症”についてまとめてみます。

教室内の環境は性格形成にもかなり深い関わりがあると思うので、とりあえず当時の教室内の立ち位置と大まかな性格を。

 

 

 

 

 スクールカースト

 

少人数のクラスだったのでグループは3~4と少なかった。私のいたクラスでのスクールカーストですので、どこの教室でも共通してこんな風というわけではないことをご理解頂けると幸いです。すっごいかわいくて頭の良い子がリーダーって都市伝説じゃないかなって最近思いはじめた。

 

 

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1 … 中心グループでもリーダー格。1~2人の狭き門。生徒会などにも立候補したり行事ごとには積極的に発言・参加する活発な性格で、その位置から揺らぐことはあまりない。ちなみに頭は賢いとは言い難いレベルでした。

2 ... 中心グループのメンバー。3番との入れ替わりが激しいため、3~5人と人数も増えたり減ったり。社交性の高い明るい(裏を返せばうるさい騒がしい)子が多かった。男子の目を気にする。ここには頭が良くてかわいい子が一番たくさんいた気がする。

3 ... いじめまでとは行かなくも、2のグループからなんとなく外された子や、その他のグループ。空気的にも一番ゆったりしてる。でも1.2のグループからいつお呼ばれが来るかドキドキ。直接いじめに関わりはないけど、グループに入れることもしない。

4 ... いじめのターゲットになった子。ほとんどが2から落ちてくる。この枠はほとんど1人で交代制。1.2に話しかけると無視か陰で笑われる、3に話しかけると無視をされることはないけど用件だけの返事。地獄。

 

私は2.3.4を行ったり来たり。大体は2と4のくり返しでした。性格はかなり内向的でおとなしく、授業中に発表することが苦手。勉強と運動はわりと得意だったけど、人前で何かをするっていうのがかなりの苦痛だった気がします。いじめは3年生ごろから始まって結局6年まで続いていました。暴力はないけど、悪口陰口・無視・ものかくしなど精神的に来るものが中心。たぶん、クラスの女子全員、一度はいじめられて一度は誰かをいじめてました。誰が悪いとかもうわからないし感覚もマヒしてた。先生に言う子はいなかったし、何度話し合いをしても怒られてもいじめは無くならなかったです。とりあえず、周りに合わせないと教室内で死ぬってことはみんな共通して思っていました。そんな蹴落とし蹴落とされるいじめばかりの学校生活に疲れたのがきっかけで6年生のときから不登校を始めます。

詳しい経緯などは私が不登校になった理由にまとめていますので気になる方だけお目通し下されば。お手間お掛けします。

 

 

 

 

 いじめによる後遺症(みたいなもの含む)

(みたいなもの含む)= いじめによって出た症状かははっきりとわからないけど、少なくとも関係がありそうなことも含んでいます。

 

 自信をなくす

自分が授業で発表するたびに女子たちが顔を見合わせて笑う、意見を言うと無視か全否定。髪型を変えればなに意識してんの?と悪口、テストで満点を取ればウザい、点数が悪ければ「見せて?」と集まってきて陰で笑われる。

やる事なす事みんな陰口を言われていたので、人前で何かを言うのがすごく怖くなりました。あと頭が悪いとか性格が~とかなら直せるからまだいいんですが、外見のことを笑われることも度々あったので、その名残りがすごく大きい気がします。今でも話すときに人と目が合わせられないとか、派手な色の服が着れないとか、グループで発言するのが苦手とか。いっそ怪我でもさせてくれたらいいのにって何回も思いました。こういう精神的なのって周りからは見えないし治りも遅いから一生引きずる人も少なくないんじゃないかと、、。私は未だに同年代の子が怖いですし、女子のグループとすれ違うと自分が笑われてるんじゃないかなって気にしてしまいます。いつか治る日が来るのかな。

自信を持つには、できた!っていう経験を重ねることが一番だけど、自信がないとその経験さえも積みにくい。小さくても大きくても経験値は大切です。

 

 

 人を信用できない

無理に信用しなくていいんですが、これがかなりひどい。小学校のときに裏切り合いをし合っていたからか”友達が一番の敵”みたいに思っていて、人との距離感がうまく掴めないです。先生は頼りにならなかったので大人に対する不信も大きい。

一応誰とでも会話はできるしその時はなんとかやれるんだけど、帰るとドッと疲れがでます。八方美人。無意識のうちに気を張ることが癖になっていて、かなりしんどいです。話している間相手をずっと疑ってるので安心できない。あと変なこと言うと笑われるかもしれないって思いが奥底にあるので、言いたいことを言えないことも多いです。

 

 

 後ろに人がいるのが怖い

小学校時代、後ろで悪口を言われていたのが原因です。中学の教室でも後ろに人がいることが怖くて授業に集中できませんでした。あとは順番待ちで後ろに誰かがいるとか。お店でも並ぶのが苦手です、どこ見られてるのかなとかそわそわする(実際は全然私のことなど見ていないんですが)。たぶん、人が後ろにいるってことが潜在的に怖い。これからも治ることはないのかもしれない。

 

 

 人混みが苦手

人に何か言われてるんじゃないかなあとか、自分の服変じゃないかな、とかとにかく周りが気になる。これは悪口の後遺症としてかなり大きいですね。クラスメイトに会うと休み明けにいろいろ言われてたりしたのでそれも嫌で人混みには行かなくなりました。休みくらいはほっとしたかった。

 

 

 団体行動が苦手

規律を守ることは大の得意ですが、団体行動が本当に苦手。怖いです。グループになって何かをするっていうのも、2人組を作ってっていうのも意味がわからない。教育としては大事なんでしょうがこちらとしては苦痛でしかない。先生も学級内の空気をよく見て、もう少しうまいことグループを分けてくれたらなあ、、仲悪い子同士を一緒にするって長年の謎。ちょっと一緒に行動したら仲直りできるって思ってるんだろうか。喧嘩じゃなくていじめですよ先生。

団体行動は滅びろっていまでもずっと思ってます。

 

 

 人の顔色を窺ってしまう

機嫌損ねてないかな、嫌われてないかなって気にしすぎて疲れます。友達にも下手に出てしまって本当の自分を出せない。その人からのイメージや地位がそのまま自分の価値につながると思っていたので毎日神経すり減らしてました。だけど、他人からの価値はただの飾りと気付いてからは前より生きやすくなった気はします。

人の顔色を窺う癖によって人の空気感にはかなり敏感になって勘もよくなって、これはもう特技と言えるレベル。

 

 

 自分が我慢すればすべてが解決

という考えがしみついています。私が我慢すれば事が上手く運ぶからってずっと思ってるので、今では我慢を我慢だと思わないです。おとなしい性格もたぶん大きいんですが、誰かと物の取り合いになったら怖くてすぐ手離す譲る、人と同じものを好きにならないようにしたり、逃げる場面が多い気がします。好かれたいから嫌な事でも引き受けてしまったり。

あとは人に甘えることがすごく苦手です。拒否されたら耐えられないし、いじめられているときは人を頼ることができず自分でなんでもしてたので、次第に人にお願いするって考えが希薄に。治る気がしないです。

 

 

 

 

 振り返ってみて

 

私が学校に行かなくなったのはいじめられたことがきっかけですが、でも私も確かにいじめに参加していました。自分にされたのと同じように悪口を言って、笑って、傷付けて。楽しかったし辛かった。みんな仲良くしたかった。

今、自分だけ被害者面してなにしてるんだろうって思います。いじめてたくせに自分だけ不登校になって。でも自分が被害者だと思いこまないとやってられない。いじめのせいで不登校になりましたって思わないと今の代償を払えない。人間辛い思い出の方が記憶しやすいみたいで、いじめられてた記憶ばかり思いだします。同じくらいいじめてたのに、そっちは全然思い浮かばない。ひどい人間だと思う。小学校時代のクラスメイトの女子を殺したいくらい憎んでいるし、会いたいと思うこともきっと一生ない。自分に都合の良いように考える脳は賢いんでしょうか悪いんでしょうか。

たぶん被害者と加害者の真ん中で一生悩む。