花と邂逅

小・中学校を不登校と保健室登校で過ごした自分を振り返ってみます。

     ▷  小・中学校を不登校と保健室登校で過ごした自分を振り返ってみます。社会不安障害、元・起立性調節障害です。

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不登校を抜け出したいと思ったときの行き先まとめ

 

 

 

こんにちは、今回は不登校を抜け出したいと思ったときの選択肢・行き先について、です!

 

ちなみに、これを書いている私は小学校6年の2学期頃から不登校になり、中学1年の7月~3年の卒業までは不登校保健室登校をくり返しながら学校と関わってきました。現在は、通信制高校の2年生です。

いつごろ不登校、保健室登校になったの?中学校不登校中なにしてたの?など、詳しい時期が必要な方は、中学時代の動きをまとめた記事がありますのでそちらを見て頂ければ、!

中学時代の登校まとめ

行こうと思った時期とか興味無いわ!って方はこのまま下へどうぞ!

 

 

 はじめに

 

今回は「抜け出したいと思ったときの選択肢」ということで、大きな一歩踏み出した先ですね。これは抜け出せたかどうかではなく、抜け出そうと思ったことがすごい進歩なので、!!焦らずゆっくり、これなら大丈夫かな、って安心できる行き方が見つかれば幸いです。

 

 

 行き先まとめ

 

不登校でずっと家にいると、どうにかしなきゃな、学校に行きたいな、ってふと思うときがあると思います。でも、私が実際そう思ってから保健室登校を始めるまでには、約1年かかりました。行こうと思ってもいろいろ不安要素があるから、動き出すまでにすごく時間がかかってしまうんですね。

不登校については急かさないことが大切です。別に、学校に行かなければ死ぬという訳でもないですし。不登校をやめるのは、明日でも、来週でも、来月でも、1年先でも、2年先でも、いつでもいいんですから、!長い目で、ゆっくり、それぞれのペースに合わせて考えて下さい。

 

 

 

 保健室登校

教室に行けないけど学校には行っておきたい、という場合の行き先。私の通っていた中学では、保健室に通った場合も出席になるという扱いでした。学校により異なると思うので、そのあたりも先生に確認して下されば。

登校する日や、登校時間・下校時間が自由です。ちょっと無理だなあって思ったら今日は行かないという手もあるし、これ以上は・・・って思ったら1時間で帰ることも可能です。もちろん10分でも1分でも全然大丈夫ですよ!

中学で保健室登校をしている人は結構いました。でも皆来る日がすっごい不定期で、1回会ったらもう会わないまま卒業なんて人もザラに。私が2年のときには全学年で4人くらい、3年のときには3人~5人くらいが登校していましたが、同じ保健室登校と言えど登校ペースはほんとバラバラだったので、1ヶ月に1回来るか来ないかの人もいましたし、半年に1回だけ、みたいな人もいました。でも基本は私ひとりとかで、滅多に他の子と会うことはなかったです。みんなどこに行ってるんだ、、。

保健室なので、休み時間には他の生徒も普通に来たりします。でも、部屋の奥にカーテンや間仕切りで仕切られたスペースがあって、そこに生徒が入って来ない限りは先生以外の人と会うことはなかったです。私は人と会うのが怖かったのでずっと奥にいましたが、普通に表の方で勉強してる人もいました。みんな自分の「ここなら居れるかな」って安心できる場所で自由にできます。無理強いをされることはなかったです。

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教室よりマシではありますが学校の一部でもあるので、毎朝すんごい緊張してました。私は、週2~3日で2時間目の途中に登校して4時間目の途中に帰ったりすることが多かったです。保健室登校では基本勉強で、その時間が空いてる教科の先生が来て教えて下さることもありました。勉強が嫌な場合は、本を読んだり先生と話したり、基本何でもアリです。ゲームはどうだったかな、、たぶんダメだけど、トランプとかなら大丈夫だった気がする。保健室の先生とはわりと話もしてました。あらゆることに対応して下さるので先生がいるだけで心強かったです。

 

: 追記 16/6月 遅ればせながらそれぞれについて詳しく書いたものを貼っていきます、!

 

 

 別室登校

保健室登校と似てるけど、保健室は人が会う場合があるから無理!絶対に人と会いたくない、という場合の行き先。保健室よりも人目が減る場所だと思います。登校先は、相談室やその他の空いてる部屋が多いです。

基本は保健室登校とほぼ同じ。登校する日や登校・下校時間、何をするのも自由です。でも、ずっと先生が付きっきりというわけでは無いので、保健室登校に比べ話し相手もいないし、ひとりだと時間の潰し方に困るかも。ひとりだけの方が集中できるって人ならぴったりですが、私は人に見られてないと頑張らない性質なので保健室登校の方が合ってました。

別室登校で誰かと一緒になる、ということはなかったので何人くらいいたのかは正確にわかりませんが、別室登校や保健室登校は同じ境遇の友達ができるととても楽しいものになります。他に誰かいるのか、先生に一度訊いてみるのもいいと思います。

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私はずっと保健室で、別室登校はほとんどしていないので詳しいことはお伝えできないのですが、、!他の生徒と会う確率が0%に等しいので、人が出入りする保健室よりかは登校しやすいと思います。授業中に登校して、授業中に帰る、というのが一番です。傍に先生がいない場合は、職員室で帰りますと伝えてから帰ってました。でも職員室も緊張するんですよね、、。結局学校どこでも緊張です。

 

 

 部活だけ

教室は無理だけど、部活だけ参加する、という方法。ときどき居るそうです。起立性調節障害の人にはおすすめ。

これは他の生徒から何か言われる可能性もあるのでかなり難しい気もします。だけど、中学校ではクラスも増え人数も多いので、意外とみんな不登校ってことを知らなかったり、別にそこまで大事になっていなかったりもするので。部活に同じクラスの嫌な子がいる、ということが無ければ良い方法だと思います。

でも、結構休んでいると「何であの子だけ?」ってなってしまう場合もあるので、そこは部活の空気や感じを見て、自分に合ったペースで頑張れる場所かを見極めてくださいね、!

 

 

 フリースクール

不登校中、学校には行きたくないけど誰かとは会いたい、関わりを持ちたい、友達が欲しいなどの場合に、学校と同じように通える施設のようなものがフリースクール。私の場合、フリースクールに通った日数が学校での登校と同等の扱いとされていました。詳しくはこちら→ (フリースクール - Wikipedia

学校とは違うのは、登校する場所が違う、登校・下校が自由、違う学校の子も一緒に通う、時間割が自由、漫画・ゲームもOK、とにかく自由なところです。学校ではあれはダメこれもダメと言われことが多いのに比べ、フリースクールではダメと言われることがないように思います。でも、携帯は登校したら先生に預けて、帰りに返してもらうという仕組みになってました。ちなみに私服です。

建物も家みたいな感じだったのでアットホームでした。そして個人プレーなので、自分だけなんか変じゃない?って思うこともなかったです。みんな仲が良さそうだったし、先生と生徒の距離も学校より近い感じ。保健室登校よりも友達がたくさんできて楽しいと思います

登校してくる生徒の数は、5~15人くらい。みんな自分の調子に合わせて登校してくるので、日によってかなりバラバラですね。年齢は私の通っていたところは、小学生から中学卒業まででした。小学生に比べて中学生が多かったです。女子と男子は半々くらいで、学年関係なく仲良さそうでした。いろんな理由があってみんな不登校になっているので、いじわるをしたりとかそういう子はいなかったです。でも、生徒の入れ替わりも激しいので学校の転校生みたいに「どこから来たの?」とかいっぱい集まってきてフレンドリーに話しかけてくる感じではないです。自分から話しかけたら返事はしてくれる、みたいな。話しかけにくかったら、目が合ったときにニコッとほほ笑めば大抵の子は「この子話せる子かな」って思ってお互いが話しかけやすくなるのでおすすめです、!あとは学校もみんな違うので、遠い子は車で1時間くらいかけて来てたり。

フリースクールの時間は、私の行っていた所の場合は、朝9時から午後3時くらいまででした。朝一番から登校してくる子は少なくて、10時過ぎからみんなどんどん来てました。時間割もきちんとしてなくて、勉強の時間でもマンガを読んでもいいし、とにかくすごい自由。やることも、体育や家庭科でご飯をつくるなど、実技というかものづくりみたいなものが多かった気がします。花を植えたり、何かを買いに行ったり作ったり。

同じ境遇だから気が合う子もできるので、友達や思い出をつくりたい人にはぴったりの場所だと思います。

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とても残念だけど、この自由さが私には合わなかったです。一応時間割みたいなものはあるんですが(10時~勉強、水曜は体育とか)、ほんと一応って感じで何をしても良かったので、時間きっちりに勉強がしたかった私は落ちつくことができませんでした。

あと、先生と他の子たちが仲良くて、その輪に入るまで頑張れなかった。みんな不登校という立場だから嫌な感じは全然しないけど、疎外感みたいなものを感じてしまって2日でギブアップ。先生には、「最初は誰とも話せなくても気にすることないよ」って言われたけど、初日からひとりの女の子と少し話して仲良くはなれました。あのまま通ってたらいい友達になれたんだろうなあ。来てる子はみんな普通に話せる子ばかりで、不良っぽい子はいなかったです。

 

 

 カウンセリング

学校で行われるスクールカウンセリングと、病院などで行われるカウンセリングなどがあり、好きな場所で誰かと話をすることができます。だいたい、1回50分。相談室という場所で行われてました。スクールカウンセリングは無料です。あと、守秘義務というものがあるので、話した内容が親や先生に伝わることは絶対にないです(最初、私はそれが心配で行こうと思えませんでした)。あと、人と会うのが嫌だと伝えてからは部屋の鍵を閉めて下さってたので、他の生徒と会うことは一度もなかったです。

不登校中で学校に絶対いけない、学校にカウンセリングがないなどの場合は、お金はかかりますが病院にあるカウンセリングがおすすめ。学校に行きたいけどきっかけが掴めないとか、いきなり保健室登校はこわいって場合にはスクールカウンセリングがおすすめです。公立の小・中学校ならかなりの確率でスクールカウンセラーがいると思います。

カウンセリングでは、心理カウンセラーの先生(学校の外部から来てました)と一対一で話します。週に1日学校に先生が来て、好きな時間に予約を取って、話す。話すと言っても、別に自分のことを話さなくても「今日は天気いいですね」とか「昨日の晩ご飯が~」とかなんでもいいんですね。私は本音を話すのが苦手で、大人を信じてなかったので最初の6回くらいはずっとパズルや頭脳ゲームをしながら当たり障りないことばかり話してました(絶対に信じないぞーって思いながら!)。でも別に、不登校になった理由を話さなくても大丈夫です。話すことがなければずっと黙っていても構わないです。パズルやゲームなどのおもちゃを置いているのでそれだけでも楽しいですし、!

カウンセラーの先生と話してみて良かったのは、自分を否定されないこと。自分をおかしい、変な子だと言わないこと。何を言っても嫌われるということがないこと。これが大きかったです。自分の話を受け入れてもらえると、自信がつきます。自分はおかしくないんだって、不登校は間違ったことじゃないんだって思えたのは本当に良かった。カウンセリングにはぜひ長期で通ってほしいです

だけど、先生が生理的に嫌とか気持ち悪いって思った場合はすぐにでもやめてくださいね。嫌な人と無理に一緒にいることはないです心療内科に行こうか迷ってる方は、その前にカウンセリングがいいと思います。薬でも安心しますが、カウンセリングでは”新しい居場所”を作ることもできるので。あと、行く前は「カウンセリングとか宗教っぽくない?」って思ってたんですが、全然そんな事無かったです。普通に話をする場所でしたので、そこは安心してください。

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中学2年の2学期から3年の卒業までずっとお世話になって、今でも先生の居る外部の方に月に2回とか通ってます。

中学時代、先生は週に1日、決まった曜日に来てたので、保健室登校が出来ないときはカウンセリングの時間だけ学校に通ってました。始まる時間に登校して、終わったらすぐに帰るという感じ。保健室に行きにくいって場合にはカウンセリングから始めてみるのもいいと思います。あと、心理カウンセラーの先生は学校の先生以上に不登校に詳しく理解があって、ここが嫌で行きにくいってことを言えばそれを改善しようとしてくれるので「教室に行こう」「頑張ろう」と言われることは一度もなかったです。ここが親や教師とは違う所かも。でも、いくら良い人でも無理に心を開く必要はないので、!この人は信頼できる人がどうか、自分が納得するときが来るまで頑張って仲良くなろうとしなくて大丈夫です!

 

 

 

 教室

原点にして最大の難関。教室に行く、というもの。

私は1年の7月から不登校になり、1年2学期の初日と2年新学期の初日1日ずつだけ登校してます。クラス替えがあるので、新学期はちょうどいい時期ですね。他の子からすれば、自分が不登校だったことは別に関係ないですし友達もグループもかなり変わるので、グループが出来あがった2学期や3学期よりかなり行きやすいと思います。

でも私、2年のときに1日行って気付いたのが、自分は教室の雰囲気がダメなんだということ。学校が朝が苦手だったはずが、いつの間にか教室に居れなくなってたんです。これは無理だと思って次の日から不登校再開(といっても来年受験だし、教室に行こうという気力もまだあったので、2年の1学期は保健室登校をしてました)。

3年生では、受験もあり授業を受けたいということで、保健室に登校しつつも、この教科受けたいから○限だけ教室に行ってきますって人もいました。いきなり教室に戻ってずっと過ごすってことはなかなか難しいと思うので、何限だけ、だと行きやすいですね。もちろん、10分で帰ってくることも可能です。(私の場合は反対に”1限だけ行く”っていうことが怖かったので、結局3年では1日も教室に登校することはありませんでした。)

 

 

 先生に話す

不登校を抜け出したいな、って思ったらまずにすることです。先生に話すといっても、そんな深く話し合いをするわけではなくて、「学校に行きたいんですが教室には行けそうになくて・・・、他の方法はありますか?」と訊くのがいいと思います。「保健室登校ってできますか?」と訊くと、他の選択肢を教えてもらえない場合もあるので、とりあえずは学校に関わるいろんな方法を訊いておくことです、!

教室の場合はすぐにでも行けますが、保健室登校や別室登校の場合は職員会議などで話し合うらしいので、学校側の許可が必要となります。

フリースクールでは、出席日数など学校との関わりも大きいので、まずは先生に聞いてみること。基本は学校と連携?しているフリースクールを紹介されて、書類などが用意できてから見学に行くことになると思います。学校が勧めるフリースクールがなければ、自分で調べたり、カウンセラーの先生に訊いてみるのがおすすめ。とても詳しいので学校以上に色んな道を提示してくれると思います。

カウンセリングは、先生に「カウンセリングをしたいんですけど」と伝えれば大丈夫です。自分の登校が可能そうな時間に予約をいれてくださいね。

 

 

: 11/30追記

 転校

あまり現実味のない方法ですが可能です。

学校によってかなり対応は違うと思うんですが、私もカウンセリングに通っていたときに「転校もしたいなって思うなら出来るよ」と聞いて一度考えたことがあります。(ちなみに県外とか遠い学校でなく、隣の中学校みたいな感じでわりと近い学校でした)

県外などは親の都合で引越しなどにならないと難しいですが、同じ県内でも大丈夫なら良い方法ではあると思います。新しい環境で知らない人ばかりなら行ってみようかなとも思えることもありますし。私も本気で考えていましたが、金銭的な問題と転校しても行けなかったらどうしよう、ということ等で結局実現はしませんでした。あと、通っていた中学校の不登校へのサポートがかなり良かったのでそれも大きいかも。

不登校で転校して一番不安なことは”学校に行けるかな”ってことだと思うんですが、無理だったら無理で頑張って教室に行く必要はないと思います。両親や前の学校の先生に申し訳ないということは絶対にないので、「ここは合わなかったんだな、運がなかっただけだ」と思うくらいで充分。変わろう、と思えた時点ですごいことだと思うので、自分を褒めまくってください。

 

 

 

 

 小・中学校での留年

小・中学校は義務教育なので留年はできないと思ってたんですが、どうやら希望すれば出来る場合もあるみたいで、小中学校では「留年」と言わず正しくは「原級留置」というみたいです。

原級留置 - Wikipedia

これ、実は私も中学卒業してから知りました。原級留置を取られる方があまり多くないため、このような話が出ることもなかったです。自分だけっていうのはとても気になるとは思いますが、通信制に入ればみんな年がバラバラですし、全日制でも留年している人はわりといるので引け目を感じることはないです。日本全国探せば本当にいろんな人がいますし、特に偉人では昔から少し他とは違ってた方が多いです。将来はすごい人になるかも。

高校も大学も、何歳からでも遅くはありませんので!飛び級とかあればもっと生きやすくなったんだろうなあ。外国行きたいです。

 

 

 

 

 最後に

 

上記以外にも学校への行き方はあると思います。学校と話して、それぞれに一番合う方法が見つかりますように、!個人的おすすめは保健室登校+カウンセリングです。

小学、中学、高校と進む度に生徒数も増え、先生との距離も遠くなってしまいますが、中学校には比較的、不登校などに詳しい先生もいらっしゃいます!そういう先生とはどんどん話するのがいいと思います。私は高校に入って「不登校?高校では通用しないから」という感じの担任と出会って、中学校時代とても恵まれた環境にいたことに気がついたので。中学では先生も親身になってくださいますし解決策も一緒に考えてもらえます。自分の周りの使えるものは存分に使ってください!

 

他の人と違うということは引け目ではなく強みだと思うので。

ご自身が思う道に進めるよう応援しています。