□ 選択すること
数年前に、「人は一日に何千回も選択をしている」という言葉をみました。それを今でもふと思い出します。
自分のこれまでを考えてみると、できた!よりも、なにかをしなかったとか出来なかったとか、そういう“やらなかったこと”の方が自分は敏感で、マイナス方面のことばかりたくさん浮かんできます。
だけど、ときどきこの言葉を思い出したときには、やらなかったじゃなくやらないことを選んだのかなと、昔の自分にすこし感心することもあります。
やらないって、そのときは体力も精神面でも温存できたかもしれないけど、よく考えると学校を休んだときも自分は罪悪感と緊張で一日気を張りっぱなしだったし、授業を休んだ代わりの課題や減点だって、授業に出てた方がはるかに楽だと思うくらいの内容です。
それでも、やらなかったことで発生した後片付けを自分はこなしてきているんだなと考えたら、単純にすごいなと思えたのです。休んだりやめたり、なにもしてこなかった人生だと思ってたけど、案外いろいろやってたね。
人と違うことは恐怖だけど、そのやらないを選んだことで発生した経験を重ねてここまで自分を生かしてくれた数年前の自分には、よくやったと言いたい。